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9日目】925()晴れ 24

last update:2016.12.01

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0610 起床
0620 トラムでドゥオモへ出発
0630
ドゥオモへ到着し、撮影
0700
カフェで朝食
0745
日の出を再び撮影
0815
トラムに乗車
0830
タバッキでチケットを購入し、ホテルに戻る
1000
昼寝
1400
起床
1430
出発
1500
ドゥオモのカフェでお昼
1545
地下鉄でサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会へ
1615
最後の晩餐を見る
1700
トラムでドゥオモに戻る
1820
ドゥオモのテラス最上階へ
1850
ドゥオモのテラスより降りる
1910
トラムでスーパーに向かう
1950
スーパーでお土産など購入
2010
カフェで夕飯
2130
ピザ屋でビールを飲む
2300
部屋に戻る
2430
シャワー
2600
就寝

連日のドゥオモで撮影

9
日目です。
昨日が早朝から夜遅くまで活動的だったので、かなり疲れました。
アラームを付け忘れて寝てしまったのですが、日の出前に起きられました。
昨日取り損ねたアングルで、ドゥオモを再度撮影したかったので、出かけました。
昨日の万博行きに使った24時間券が838分に刻印しているので、それまでに帰ってくれば交通費はかかりません。

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昨日と同じルートでトラムに乗り、ドゥオモへ出かけました。
この時間は乗客もまばらです。
ほぼ昨日と同じ時間にドゥオモに到着して、無事に撮影できました。

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あとは小一時間後の8時前に日の出になるので、そこを撮影してからトラムに乗って帰れば、時間内に間に合うはずです。
お腹が減ったので朝食をいただきに地下鉄の駅構内に行きました。

焼きたてクロワッサンがおいしすぎる

スカラ座など半日観光の後に入った、駅地下のカフェに行きました。
ラテマキアート1.5ユーロ)と、クロワッサン2種類(各1ユーロ)です。
テーブル席料がかからないので、ゆっくりいただけるのはありがたいです。

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外は肌寒かったので、ラテマキアートの暖かさが身に染み渡ります。
そしてクロワッサンが焼きたてでまだ暖かく、すごくおいしいです!
ようやくジャム入りなどではない、プレーンのものにあたった気がします。

もう1つはチョコチップが巻いてあるもので、これも生地がパリパリでおいしいです。
早朝から駅ナカでこんなおいしいものがいただけるのは、ありがたいですね。

日の出をバックにドゥオモを撮影

時間になったので地上に出ると、もう陽が昇って朝陽がドゥオモの後方から射し込んでいます。

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白いドゥオモが、朝陽で美しく輝いていました。
撮影もできたので、トラムに乗りホテルへ戻ることにしました。

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24時間券終了間際に、最寄り駅に無事到着しました。
タバッキに寄り、今日使う24時間券を2枚買い、ついでに「ミラノ市街への券は買えますか?」と聞いたら買えるそうです。
万博など郊外に行きたい人は、両方を市内で買っていけば良い訳ですね。
本当に高い授業料でした…m(_ _;)m
今日の予定は午後からなので、部屋でお昼まで休みました。

最後の晩餐へ出発

午後まで昼寝してから、出かけました。
まずはトラムでドゥオモまで行き、そこからサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会まで行きます。
ドゥオモで遅いお昼をとってから行くことにしました。

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朝行ったばかりですが、再び同じカフェに行きました。
並んでいるプレートの料理から私はパスタとリゾットの盛り合わせ€4.5:約630円)で、ヨメさまはハンバーグ、鶏肉のソテー、野菜の付け合わせのプレート€6ユーロ:約840円)にミネラルウォーターをオーダーしました。
今日はパンがついてこなかったので、あれはランチタイムのサービスだったのかもしれません。
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パスタはペンネがツナとクリームソースを絡めたもの、リボンの形のファルファッレはツナとトマトソースを絡めたもの、リゾットはシンプルなタイプです。
どれもおいしくいただきました。

ヨメさまのハンバーグなどもいただきましたが、ビーフ100%でみっちりしたハンバーグで、久しぶりにすごくおいしいと思いました。
ここは値段も安くて駅ナカだし、使い勝手がいいですね。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に到着

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食後に地下鉄の1番線で3駅乗り、Cadorna(カドルナ駅)で降りました。
ここから歩いて300mほど行ったところに、目的地がありました。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。
Cadorna
からだと教会の裏口に着くようで、正面入口は地下鉄をもう1駅乗ったConciliazioneから行った方が良いようです。

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建物の横に電光掲示板で、最後の晩餐の展示と説明のフィルムを万博でやっている旨のCMが流れていました。
昨日行ってきたアレですなと思って見ていたら、Free Admission(無料入場)と出てるじゃないですか。
高いドリンク代だったなオイω`)ショボーン
こういうことが分かっていれば、万博までにキャンセルしたのになぁ。
いろいろとイタリア人特有の身勝手さに、翻弄される旅行となっています。

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建物裏口から入ると、庭園を囲むようになっている回廊に、絵画や壁画(写真)の展示がされています。
それらを見ていると、時間になりました。
最後の晩餐は、15分ごとに25名までしか入れない、完全予約制となっています。
予約時間の20分前までに受付に行かないと入れません。

回廊にチケットインフォメーションの文字があったので、出力してきたバウチャーを見せたところ、最後の晩餐はここではないと言われました。
なんですと?( д)ポカーン

隣接している教会を抜けて外にでたところに受付があると言われ、慌ててそこに向かいました。
時間ぎりぎりで間に合ったので良かったですけど、初めて行く方は教会の裏口から行かないように、Conciliazione駅から行くようにしましょう。

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受付で音声ガイドのプレイヤーを借ります。
€3
(約420円)で、パスポートを預ける必要があります。

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無事に受付を済ませると、名前が印字されたチケットが渡されました。
最後の晩餐の修復の歴史などがイタリア語と英語で説明されている待合所に行くと、係員がチケットの確認をして奥に通されます。

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電動ドアで仕切られた通路を奥に進み、背後のドアが閉まると前方のドアが開き、進めます。
修復した壁画の保存のために、温度や湿度の管理をしているようです。

涼しい空気の中、最後の晩餐がある食堂に通されました。

最後の晩餐に圧倒される

横長の広いホールのような食堂の壁一面に、巨大な最後の晩餐が描かれていました。
4.6m、横8.8mの巨大なこの絵は、構図から遠近法や陰影などの描写の技法、人物の人格や背景に至るまで、計算され尽くした作品です。

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(これは先程の庭園にある、撮影可能なレプリカです)

遠近法は消失点をキリストの右のこめかみにして、そこに釘を打って紐を張ってパースを取ったそうです。
食堂のテーブルの水平な線にしても、壁に紐を張って描いたとか。

12
使徒たちの性格を描写する上で、当時禁忌とされていた人体の解剖にも手を出して、犯罪者になることも厭わなかったダ・ヴィンチの完璧主義者ぶりには、圧倒されました。

キリストがまだ神と言われる前の絵だから、他の宗教画と違い後光が描かれていないそうです。
最後の晩餐のシーンは他の画家も描いていますが、12使徒全員が一列に並んでいる描写はダ・ヴィンチが初めてだったそうです。

他の画家は裏切り者とされるユダが食堂のテーブルの手前側に、1人だけ描かれたものが多かったそうです。
当時異端と言われたダ・ヴィンチの最後の晩餐ですが「この中に私を裏切ろうとしている者がいる」とイエスが言ったこのシーンで、1人だけユダが違うところにいるのはおかしいという、ダ・ヴィンチの主張はもっともです。

これらのことは、万博会場の映像で知ることができたので、事前に観ておけたことはよかったです。
Vivaticket
自体にはどうかと思う部分は残りますけど。

そして、この教会の食堂の壁面に描かれた最後の晩餐の向かい側の壁一面には、ジョバンニ作のキリストが磔になっている巨大な絵が描かれてありました。
最後の晩餐ばかりが有名すぎて、こちらは全然知りませんでしたが、この食堂全体で見たときに、向かい合う2つの作品が関連しているストーリーにも圧倒されました。

最後の晩餐は、キリストの足が描かれてあった場所の壁を壊して入口にしてしまった為、足の絵がなくなってしまったという残念な逸話が残っています。
また、美術の教科書や今まで観たものは長方形のものばかりでしたが、絵の上にはまだ続きがあり、食堂の壁とつながっているのは、実際にその場で観ないと、なかなか実感できませんでした。

最後の晩餐はテンペラ画ではなくフレスコ画を用いたことで、壁から絵の具が剥離してしまい、とても脆い状態になってしまったそうです。
何度も何度も修復作業が繰り返されましたが、人類の遺産だと思いますので、これからも今の状態を残して欲しいと思います。
間違っても、
あの素人のスレスコ画のひどい修復作業とかにはならないで欲しいものです(ノ∀`)タハー

ドゥオモへ移動

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最後の晩餐ばかりが注目されますが、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の建築や宗教画の数々はとても素晴らしかったです。
教会を後にして、ドゥオモに戻ります。
教会の前から東西に移動している路面電車があったので、それに乗りました。
ドゥオモに戻って来て、内部とテラスの見学に行きたいと思います。

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ドゥオモ正面の向かって左側にあるドゥオモのグッズショップの裏側が、入場券窓口になります。
建物屋上のテラスと、退場時に立ち入る教会内がセットになっているチケットが
階段で昇る場合は€11(約1500円)エレベーターを使う場合は€15(約2100円)で販売しています。
手持ちのユーロ紙幣をある程度計算して使い切りたかったので、クレジットカードではなく現金払いにしました。
せっかくなので、階段で昇ることにしました。

ドゥオモを昇る

ヨメさまとドゥオモに入場し、荷物検査を受けてから、階段で昇りました。
結構大きな石段がらせん階段状になっています。

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トータル100段以上ありました。
石壁には小さな窓がついていて、遠くにミラノの町並みや、ドゥオモの塔が見えました。
かつて修道士たちが、この塔を昇ったりしたのかと考えたりしながらゆっくり昇りました。

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そして突然視界が開けて、ドゥオモの屋根の上に到着しました。
すごい眺めです!
風も通っているので、とても心地よいです。
1
1本の尖塔に、とても細かい彫刻が施されています。
彫刻がレースの網模様のようになっていて、これを全て手作業で作成したとは信じがたいです。
非常に美しくすばらしいです。
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年前の旅行時にはミラノの自由行動時に外観を見て、写真を撮ったくらいでしたが、何で当時、屋上に登らなかったのかと、悔やみました。

黄金の聖母像と対面

屋上をまっすぐ進むと、石段があり、さらに上へと登ります。
どうも私は高所恐怖症の気があるようで(ぇ)すでにかなりタマヒュンなのですが、手すりをしっかり握って登りました。
登った先は、想像を遙かに超える絶景でした。

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この景色は、ミラノに来たら絶対に一度は体験しないと勿体ないですね。
何で当時登らなかったのかと(略)

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奥へ進むと、ドゥオモの一番高い塔の先端にある、黄金の聖母像がすぐ近くにありました。
地上からはとても小さく見えたものが、ここまで近くにあるとは、驚きです。
これほどの巨大な芸術的建造物を5世紀、500億円相当かけて作り上げた当時の建築家や職人の技術と根性に、本当に圧倒されました。
当時の建築家や職人たちは、生きている間に完成したドゥオモを見られないまま生涯を閉じたのでしょう。
どんな気持ちだったのでしょうか。
また、後を継ぐ職人たちに正しく技術を伝承していき、受け継いだ者たちは何を考えて作り上げていったのでしょう。

そしてすごいのは、これだけ巨大な建築物のほとんどが石で作られているので、重さもものすごい重さでしょう。
建築に着工する前に設計図を作った建築家たちは、計算上・理論上は重さに耐えられるようにと考えたはずです。
しかし次の代、その次の代に受け継いでいくときに、万が一事故や重さに耐えられないとなった時に、当時の責任者はこの世にいない、ということも考えられます。
何世紀にも渡って、名前も残っていない職人たちの手で作られた、このドゥオモに、とにかく感服しました。
そして現在は、常にどこかが修復されています。
修復家の方々の働きには、頭が下がります。

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屋上のテラスにいった時間に、ちょうど夕方になりました。
西日をバックに、美しい尖塔が浮かび上がりました。
こんな美しい光景があるとは、思いませんでした。

ドゥオモ内部を見学

来たときとは別のらせん階段を降りて、地上に戻りました。
ドゥオモ内部の教会へと続いています。

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教会内部は、今までで最大の大きさでした。
壁や天井、柱には美しい装飾が施されています。
窓には美しいステンドグラスが、西日に輝いています。
そういえばイタリアで教会を何カ所か巡りましたが、あまりステンドグラスは見ていません。
他の教会ができた時代には、ステンドグラスの技術がなかったのかもしれません。

ドゥオモ内部は全部見る前に、外に出されてしまいました。
終了時間は21時までなので、再入場しようとしたのですが「今日は早じまいだから、明日また来いや(Д)ゴルァ!」と言われてしまいました。
購入したチケットは、72時間有効とのことです。
当日限りじゃないのは、こういう予定外の相手の都合で観られない方や、巨大すぎる建造物で1日で足りなかった人たちのためでしょうか。

イタリアに来てから、こういう勝手な予定変更に振り回されることが何度もありましたが、日本とは違ってサービス過剰ではないことに、目くじらを立ててはいけませんね。
明日はチェックアウトして日本に帰る日なので、ドゥオモに行く時間があるかどうか
やや不安を抱えつつ、ドゥオモを後にしました。
建築のことなど、もっと詳しく知りたくなりました。
ドゥオモ横のドゥオモの美術館も、次回ミラノに来ることがあれば観に行きたいと思いました。

スーパーでお土産を購入

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ドゥオモ脇から、路面電車でホテル側に向かいます。
そこから南下して、ミラノ到着初日に購入したスーパーへ、ヨメさまとお土産などを買いに行きました。

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バスマティライスも売っていましたが、250g€1.93(約270円)って、別に日本で買うのと変わらないのでこれはパス。
水と材料を鍋に入れて、火にかけるだけでできるリゾットは自分用のお土産、あと職場の同僚たちへのお土産、友人用のお土産などをまとめて買いました。
ここでも現金払いです。
€16.7(約2340円)でした。

夕飯はカフェで

路面電車でホテルそばまで戻ってきました。

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夕飯は何度もお世話になったGelateria Ripamontiに行きました。
ヨメさまがここのところ、ハムやチーズの塩分の濃さなどに疲れていたので、しょっぱくないメニューを聞きました。

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ホットサンドイッチです。
前に持ち帰りましたが、シンプルな味が良かったようです。

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カプレーゼ(モッツァレラチーズとトマト)です。
嬉しいことに、味付けは塩分控えめで作ってくれたみたいで、オリーブオイルと塩は小袋で付いてきました。
こういうのは嬉しいですね。
カプレーゼはとても厚切りなトマトとモッツァレラチーズの組み合わせがたまりませんね。
惜しげもなく使われていて、とても贅沢です。

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私の分は、シンプルなハムとチーズのピザです。
ピザは薄い生地にハムとチーズが入っていて、半円型に折って焼いてありました。
サクサクの生地は片手で丸ごと持てますが、ナイフとフォークで食べるものだと、ヨメさまに言われたので、そのようにしました。

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食後にいただいた、ラテマキアートがまた気前が良くたっぷり入っていました。
これだけ食べても€20.2(約2830円)でした。
手持ちの現金は€50以下になっています。
明日のマルペンサ空港への高速鉄道のチケット代と、空港内のカフェに行くくらいの小銭が残ればいいので、現金で払いました。

このお店もなかなかサービスがよくて、気持ちよくいただけました。
遅くまで営業しているので、とてもありがたかったです。

最後の晩餐?

食後にヨメさまは先に部屋に戻り、私はちょっと飲みにでかけました。

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近くのバーはもう閉店時間だったので、同じ区画内にあるピザ屋に入りました。
ハイネケンが330ml€3(約420円)でした。

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もう明日の同じ頃には日本への飛行機に乗っている予定です。
ミラノの夜を眺めながら、おいしくいただきました。

明日はホテルをチェックアウトしますが、その前に今日入れなかったドゥオモに行きたいと思います。
毎朝ドゥオモに行っている気がしますがf(^^;)
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